塗装用具や副資材、建設資材の専門商社・佐藤産業(本社・大阪府堺市、社長・佐藤勇作氏)は、循環式ブラストマシンのクリーニングやメンテナンスを行う整備センターを奈良県桜井市に新設、年内にも稼働を始める。同マシンのレンタル事業の本格化に伴ってメンテナンス施設を構えるもので、鉛・PCB含有の有害粉じんなどのクリーン化に対応、安全安心のレンタル事業を推進する。
同社は近年、橋梁の改修など重防食塗装分野への資材の販売が増大しており、注力分野に位置づけている。昨年には、循環式ブラストマシンのレンタル事業を開始。産業廃棄物の大幅削減や環境負荷低減で有利な循環式ブラスト工法の普及に伴い、同社のレンタル事業も活況になってきている。
これに伴い、レンタル返却後のマシンのクリーニングやメンテナンスを行う施設を、奈良県桜井市に新たに設ける。マシンを良好な状態に保つ他、マシンへの付着が懸念される鉛・PCBなど有害粉じんのクリーニング対策を強化、利用者が安心してレンタルできるようにする。
新設する桜井整備センターは290坪の敷地に2階建ての建屋で構成。1階の作業場には8基の排気ファンと集塵フィルターを設置、クリーンな作業環境を確保した。敷地が広いため大型トラックでの搬出入も可能だ。
また、同センターは元々自動車の板金塗装工場だった施設で、車輛用塗装ブース2基が備えられている。ここをクリーンルーム化し、ブラストマシンのメンテナンスにおける有害物質対策を実施。利用者への安全・安心なレンタルと周辺環境や従業員の健康への配慮を両立した。
「循環式ブラスト工法におけるコンプライアンスの意識が発注者、施工者ともに高まっており、そうしたニーズに応えていきたい」とし、同マシンのレンタル事業の切り札にしたい考えだ。
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