日本ペイント・オートモーティブコーティングス(NPAC)と内浜化成が共同開発した型内塗装技術がトヨタ「レクサスLM」のピラー部品に採用されることが決まった。7月から量産車に搭載されているという。

NPACと内浜化成が開発したのは、自動車向け熱可塑性樹脂大型外装部品の型内塗装(インモールドコーティング)。樹脂成形と表面塗装を一工程で行う技術で、金型内で樹脂成形した後に塗料を注入し、成形品の表面に塗膜を形成する。特に環境性が高く、塗装ブースや塗装後の乾燥炉が不要になる他、塗料もNPACが無溶剤型を開発。今年3月に共同開発を発表し、CO2排出量削減、VOC排出ゼロに寄与する加飾技術として提案活動を行っていた。

今回採用されるのは、トヨタ「レクサスLM」のピラー部品。車両の窓ガラスと一体構造となったデザイン性と耐久性が求められる部位。環境性に加え、高い表面平滑性と品質基準が採用に至った。