塗料ディーラーの野口善市郎商店(本社・静岡県浜松市、野口敬太社長)は足場の内側から取り付けられる飛散防止シート「飛散ストップW」(特許出願中)を発売した。従来の飛散防止ネットの支柱部分の隙間をカバーするもので、2重にネットを貼り付けることで塗料の飛散や外壁洗浄時の水しぶきを高いレベルで防止できる。

同品は内外シートの張り合わせ箇所を一致させないことで互いのシートの隙間をカバーする。また、足場板をはめるブラケット部分を避けるためのスリットが入っており、ブラケットに干渉することなく張ることができる。足場に乗った状態で張れることで手軽に張ることができる他、外側のシートを汚さずに美観を維持できる。

野口社長は「塗装業者と足場の組み立て業者と当社が共同で開発した。ハウスメーカーのロゴや社名が入った飛散防止シートは汚さないようにといわれることもあり、その要望に対応した」と話す。

従来の飛散防止ネットは支柱に取り付ける部分の隙間から塗料が飛散することがあり、特に吹付塗装などを行う場合は、粒子が細かくなることで飛散のリスクは大きくなる。塗装業者は近隣の駐車場などには車にカバーをするなど対策を行っているが、同品は駐車場までいかずに現場で対策ができるため効率的。「例えば駐車場が隣にある面だけなど、部分的な使い方もできる。無用なクレームをなくし、仕事を円滑に行えるメリットがある」(野口社長)と説明する。

同品は大塚刷毛製造を通じて販売されており、ラインアップはAタイプ(H1,800mm足場)用1スパン(W1,820mm)、2スパン(W3,640mm)、4スパン(7,280mm)、7スパン(12,740mm)、10スパン(W18,200mm)。Bタイプ(H1,900mm用足場)用は受注生産。