ミラクールの遮熱塗装の実績は国内最大級の20年余りと施工後のフォローを強みとしている。

そのひとつである自動車部品及び建築部品の大手メーカー・片山工業の岡山工場(写真)のデータがある。工場は1967年に竣工し、49年が経過しスレート屋根の劣化対策を検討。その際経年劣化に遮熱塗装工事が可能か疑問があったと同社担当者。

工事では高圧洗浄し、汚れを除去。その後、浸透シーラーでスレートの強度を確保し、プライマー、遮熱塗料「ミラクール」塗装の3工程を組み、劣化したスレート屋根でも十分耐久性とともに遮熱効果を得ることができたという。

担当者は屋根のメンテナンスと同時に作業環境改善の両面で対策ができたと満足感を示している。また遮熱効果に関しては2016年4月から遮熱塗装工事に着手し、7月までに工場半分の施工を完了。施工未実施のエリアと比べ工場内の温度差を「実感した」という。工場の従業員からは「今年は昨夏より涼しい」との声が多数聞かれた。

同社のデータによると、休日工場休止(冷房停止)において、施工未実施エリアの屋根裏面57.1℃、作業者位置38.3℃に対し、施工実施エリアは同36.4℃、同31.1℃と大きな差が出た。

ミラクールが独自に行ったフォロー調査では、施工後10年余り経過した物件でも遮熱効果を維持していることが確認されている。「全物件をフォローしているわけではありませんが、10年以上経過した物件での再塗装の是非を調べる中で、維持・耐久性に関するデータも集積していきたい」(担当者)と話す。