大日本塗料と関西ペイントの連結子会社である久保孝ペイントは、粉体塗料製造の合弁事業として設立したジャパンパウダー塗料製造の解消に向けて協議を開始したと発表した。2023年4月1日付で合弁事業を解消する予定。その後はそれぞれで粉体塗料事業を継続する。

ジャパンパウダー塗料製造は2015年1月に大日本塗料51%、久保孝ペイント49%出資の合弁会社として設立。粉体塗料の共同生産を行うことで、市場における競争力の強化を目指し事業を展開してきた。

粉体塗料は溶剤塗料や水性塗料に比べて製造に手間がかかるため、繁忙期には新色の調色納期が数カ月かかることもあるなど、リードタイムが粉体塗料の課題とされている。

ジャパンパウダーは粉体塗料製造会社として、大日本塗料、関西ペイント、久保孝ペイントの3社の粉体塗料を小牧工場(大日本塗料)と兵庫工場(久保孝ペイント)の2工場に集約して生産、効率化を図っていた。

生産ロットの規模や樹脂系、色などをまとめることで最適化を図り効率良く生産、納期対応力を高めることを目指していた。

しかし、「今後の市場動向や事業環境などを慎重に検討した結果、当該合弁を解消することが今後の事業展開において双方にとって望ましい形であるとの結論に至った」としている。