アクサルタコーティングシステムズは10月10日、赤坂インターシティAIRで「2019年自動車用カラートレンドレポート」を発表した。

当日は同社グローバル・プロダクト・マネージャー(カラー担当)のナンシー・ロックハート氏(写真)が自動車塗装色のトレンドを説明。「近年、自動車においてツートーンカラーなど2色、またはそれ以上のカラーが使用されている」として、最新の色の組み合わせ「カラーコンボ」を紹介した。

そのうちの1つ「スマートデュオ」は自動運転でのレーダーを意識したホワイトやブラック、シルバーの色の組み合わせ。日射反射率を上げ、検知率を高めるホワイトとして「Optimized confidence ベースコート」やブラックでもより反射率を高めるよう設計された「Optimized Wisdomベースコート」を紹介。実用化が期待されている自動車自動検知システム「LiDAR」の検知率を上げるカラーとして訴求した。

一方で、自動車に実装されているミリ波レーダーは金属顔料を反射してしまう特徴があるため、レーダーの検知装置は現状バンパーなどの分かりやすい位置に付いている。特にシルバーはアルミ顔料などが多く使用されレーダーを透過しにくい色だが、同社はその解決策として、アルミ顔料を減らし、最適なパールマイカを組み合わせたシルバー「Optimized Whiz」を提案した。

その他にも、「カムバック・デュオ」「コントラスト・デュオ」「ポピュラー・デュオ」「トップノッチ・デュオ」「パワー・デュオ」の5種類のカラーの組み合わせについて説明した。