日本ペイントは10月8日、自動車補修用水性塗料「nax E-CUBE WB(2:1)NN クリヤー」「同 プラサフヴィータ」を投入し、自動車補修用の次世代型オール水性システム「nax E-CUBE WB 水性システム」を全面リニューアルした。

ここ数年、ESG への意識の高まりや国内の人口減少に伴う人材不足に対して、若い世代がより働きやすい安全・安心な職場環境を実現するため、クリヤーやプラサフにおいても作業者の健康に配慮したオール水性システムの開発が求められている。リニューアルした同水性システムは、VOC 排出量を従来の溶剤系システムより約70%削減、作業性の向上と環境負荷低減が同時に可能となった。水性で作業者の健康配慮と環境負荷低減を両立させた製品となっている。

「nax E-CUBE WB(2:1)NN クリヤー」は水性クリヤーの最大の課題であった乾燥性と高外観の両立を実現し、70℃で20分の乾燥時間でポリッシュ可能な速乾性と溶剤系クリヤー同等の高外観を確保した。「nax E-CUBE WB プラサフヴィータ」はパテ巣穴隠ぺい性を維持し、乾燥性を向上させた。

今後はウェットオンウェットやグレーバリエーション仕様の設定を予定しており、更なる作業効率の改善を図っていく。

同システムのリニューアルに伴いロゴも刷新した。「E-CUBE(イーキューブ)」の「E」はEasy×Exciting×Ecology の3 つを表している。ここにもうひとつのEを加える形で生まれたのが「E3 PLUS」。同社では「4つ目のEは『エンゲージメント(Engagement)』とし、従業員の会社への愛着、板金塗装事業者と顧客や周辺地域との絆を強めることでより一層サスティナブルな事業経営が実現できる」とコメントしている。