日本ペイントホールディンスのグループ会社・日本ペイント・オートモーティブコーティングスの開発研究所副所長・岩越あや子氏が6月にフランス・カンヌで開催された自動車塗装技術国際会議「SURCAR」のパネルディスカッションにパネラーとして参加した。

同会議は自動車、部品、塗装機、塗料、材料、測定機器などのメーカーが集まる学会。1964年から隔年で開催されており、塗装国際会議の頂点にあたる。

パネルディスカッションでは低温硬化をテーマに岩越氏が「低温硬化技術の現状と課題」を発表。車体軽量化のため自動車用ボディ素材が鋼板からプラスチックへと変わり始めていることから、プラスチックに対応可能な低温硬化で自動車塗膜を成立させるコーティング技術開発について紹介した。

また、同社のグループ会社で、ドイツの塗料メーカーであるBollig&KemperのJean-Francois Roland氏が自動車塗膜において求められる機能として「意匠性クリヤーの開発」「メンテナンスフリー」の観点から技術紹介を行った。