大日本塗料は7月12日、同社の可視光応答型光触媒水性塗料の成膜した塗膜表面において、新型コロナウイルスの不活化効果を確認したと発表した。

薬事法の観点から具体的な製品名の公表については控えているが、既に市販されている抗菌・抗ウイルスタイプの内装用水性塗料で検証を実施。室内灯下の明所条件に加え、光の当たらない暗所条件においても高い抗ウイルス活性値(不活化率99.9%/8時間後)を示し、昼夜問わず、新型コロナウイルスの不活化効果があることを確認した。検証は一般財団法人日本繊維製品品質技術センターが行った。 

この他、ノロウイルスの代替となるバクテリオファージQβを用いた抗ウイルス試験や大腸菌、黄色ブドウ球菌を用いた抗菌試験においても、ともに99.9%以上の減少効果を確認したとしている。

同社は現在、グループ会社のDNライティングが開発した除菌装置の市場展開も積極化しており、今回塗料の新型コロナウイルス不活化効果を実証したことで、室内の環境改善提案に弾みをつけたい考えだ。