長崎大学(長崎県)が7月30日に竣工した感染症共同研究拠点実験棟「BSL(バイオセーフティレベル)-4施設」の内装に関西ペイントの漆喰塗料「アレスシックイ」が採用された。

関西ペイントと長崎大学は、漆喰塗料の抗ウイルス効果について、実証実験による検証を長年共同で実施。

2016年にインフルエンザをはじめ、タイプの異なる4種の病原ウイルスすべてが漆喰塗膜に接触すると感染力が低下することを確認。更に昨年には新型コロナウイルスに対しても同塗膜に接触するとわずか5分で99.97%感染力が低減することを確認した。

現在も同社の漆喰塗料技術を応用したさまざまな商材の抗ウイルス性に関して共同研究を続けている。

この度竣工した長崎大学のBSL-4施設は、さまざまな感染症から社会を守り、社会の安全・安心を確保することを目的とした実験施設。今回、実験室回廊の壁の塗装に「アレスシックイ」が採用された。

長崎大学感染症共同研究拠点の安田二朗教授は「短時間で強力なウイルス不活化作用を持つ漆喰塗料を採用したことで、更に安心感が高まることを期待しています」とコメントした。