ベンジャミン・ムーアトップが来日
市場トレンドを語る

米国のペイントメーカー・ベンジャミンムーア社の社長・ダン・カーキンズ氏と副社長のステファン・オニール氏がこのほど来日。3日、東京・青山のフラッグシップショップで記者会見を開いた。要旨は次の通り。


----ベンジャミンムーア社の業況について。

「2008年の金融恐慌を脱してから業況は好調に推移。2016年はワールドワイドでの新店舗の開設、事業の拡大など素晴らしい年だった。現在、56カ国に輸出しているが、東西の欧州と日本を含めたアジア太平洋地域の成長が特に大きかった」

----米国における塗料、特にインテリア(内装)における位置づけは。

「インテリアのデコレーション、自分らしい表現や空間づくりに多くの人が高い関心を持っており、それを実現する手段としてペイントカルチャーが深く根付いている。トレンドとしては住まい手自身でペインティングするDIY需要が少し減少し、代わってDIFMが増えてきている」

----DIFMとは。

「『Do It For Me』の略で、プロのペインターなど自分ではない誰かに施工を依頼することで、それを請け負うサービス業者がこの10年ほどで増えている。理由としては男女共働き世帯が増えてDIYの時間を取れなくなったことと世帯あたりの収入増によりプロなどに依頼する余裕ができたことがある。とは言え、米国におけるDIYペインティングはいまだ41%を占めており、主流であることに変わりはない」

----インテリアにおけるカラートレンドは。

「ニュートラルカラー(中立色)が好まれる傾向にある。当社としてはそこに"光の効果"を重視した提案を世界的に行っている。朝から夜にかけての光の色や入射角度による影の移ろい、照明による光と影が壁の色をドラマチックに演出する。その認識を広げる活動に注力している」

----日本におけるベンジャミンムーアペイントの活動について。

「(日本総代理店の)B.M.ジャパンを誇りに思っている。常に正しいパートナーを選択し、協力して我々のブランドの価値を日本市場に広げる活動をしてくれており、これからも成長し続けることを確信している」

----日本の市場及びユーザーに向けたメッセージ。

「我々の3つの柱を伝えたい。即ち、100年を超える歴史と伝統と遺産そして安定した財政、常に新しい技術を追求している製品イノベーション、3,600色のバリエーションからなるカラーリーダーシップといった側面だ。ぜひ全国のベンジャミンムーアのショップに足を運んでいただき、我々のサービスや製品の素晴らしさを体験してほしい」。



B.M.ジャパンのスタッフと。 中央右がダン氏、左ステファン氏
B.M.ジャパンのスタッフと。 中央右がダン氏、左ステファン氏

HOMEインテリア / DIYベンジャミン・ムーアトップが来日

ページの先頭へもどる