塗料ディーラーの堀江塗料(本社・静岡県三島市、代表取締役・堀江博子氏)は、木材保存剤「ボラケア」を展開する米国・ナイサス社の消臭剤や防虫剤を一般消費者向けにパッケージングすることで、生活用品を商材にした新たな販路の拡大を目指している。

天然系消臭剤「Clean Smell」(クリンスメル)は土壌に棲むバクテリアを主成分とし、ニオイの元に直接スプレーすることでニオイを分解、高い消臭効果を発揮する。皮脂臭や発酵臭、生ゴミ臭、ペット臭などに対応し、土壌由来の天然成分で人体にやさしい設計。「しつこいニオイで悩んでいた自衛隊員がこれを使って解決したケースもある」(堀江社長)と性能を裏付ける。

無臭防虫剤「Linen Clean」(リネンクリーン)はホウ酸を主成分とし、衣類やカーペットなどに吹きかけることで害虫を寄せ付けなくするのが特徴。殺虫成分を含まないため不快なニオイがなく、防虫成分が揮発しない構成にすることで、水で洗い流さない限り効果が持続する。

両品とも、堀江塗料が一般消費者向けに250mlスプレーのパッケージ「home」として展開。その高い効果と自然由来の成分がヒットし、健康志向な家庭や天然素材にこだわる主婦層を中心にリピーターが増加している。生活用品を通して塗料販売ではつながらなかった新たな販路を開拓している。今後は同業の販売店への案内や、取引先の工務店に向けた提案を進めていく。