関西ペイントは網戸メーカーのサンエス(横浜市港北区、社長・澤幡里久氏社長)と共同で、同社のハイドロ銀チタン配合水性内装用塗料「ハイドロフレッシュ」とサンエスの空気清浄網戸を組み合わせた複合対策効果で室内に侵入する花粉を防ぎ、より快適な室内空間を創出する実証試験を開始し たことを発表した。

「ハイドロフレッシュ」は花粉やカビ、ハウスダストなどのたんぱく質を光触媒効果で分解する効果があり、壁紙にも塗装が可能。 一方、サンエスの「ナノキャッチ」は防水機能も備えた3層構造の網戸で、2層目のフィルターで花粉やカビ胞子など浮遊粒子をブロックできる。販売から2年経過したところで量産や販売網の拡大を検討している。

今回、両社の製品の特長や性能をそのまま生かし組み合わせて施工することで、花粉対策に貢献できると考え、共同での実証実験を行いその効果を検証することとなった。

同社では、「全壁面と開口部の両方にこれら製品を組み合わせて使用することで、室内の全面的な花粉症対策に寄与する」と期待する。

実証試験は内装に「ハイドロフレッシュ」を塗装し「ナノキャッチ」を設置した集合住宅の部屋に、花粉症の方に入居してもらい、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどに対する効果を測定する。

まず今年3月、4月、5月、12月、来年1月の1カ月ごとでの結果測定と評価を予定。必要であれば更に回数を重ね、期待する効果が得られれば両社の販売網を活用し市場展開を目指していく方針。