1日から自転車を運転するときのヘルメット着用が努力義務化された。違反しても罰則がない"努力義務"のため、周りの利用者を見ても着用率はまだ少ないが、今後どれほど広がっていくのか。新年度となる4月は新たに始まることが多い▲1日からエネルギーの定義が変わる。改正省エネ法が施行され、これまで対象外だった非化石エネルギーが追加された。これにより、特定事業者に対して、太陽光や風力、水力、バイオマスといった非化石エネルギーへの転換に関して中長期的な計画が求められる。事業者が脱炭素の取り組みを求められる傾向はますます強まる▲この先、炭素税が日本にも導入されると、その流れは一層加速するだろう。化石燃料や電気を使用した際にその使用量で課税されるため、炭素税のかからない材料や技術の価値が上がる。顧客から"炭素税のかからない塗装"を要求される時代が来るのは、そう遠くないかもしれない▲日本の自動車メーカーはカーボンニュートラル達成に向けてCO2対策に積極的な姿勢を見せる。聞くところによると、海外メーカーとは違って、日本メーカーはカーボンクレジットの活用よりも、あくまで"実質ゼロ"を追求するという。自動車産業の裾野の広さを考えると、その思考は"塗装"にも強く影響を及ぼすはず(T)