休みをうまく取れば、最大10連休のリフレッシュを楽しめる今年のゴールデンウィーク。コロナ禍も明け、その言葉の明るい響きを晴れて味わえそうな今回の大型連休である▲大手旅行会社によると、このGWに海外旅行に出かける人は前年比167.7%と大幅に増え、52万人と予想。歴史的な円安に見舞われているとはいえ、やはりコロナ明けの開放感が背中を押しているのだろう。一杯3千円のラーメンにくじけないでほしい▲さて、充実した黄金週間になりそうな分、気になるのが連休明けの動向である。大型連休になるほど、休み明けの退職者が増えるとされており、経営者や上司にとっては警戒週間でもある▲特に心配なのが新入社員だ。会社に入って1カ月。仕事の中身も人間関係の難しさも分かりだし、見切りを付け始める頃合いである。自分で言い出しにくい人のため「退職代行サービス」なるものも活況と聞くから、企業側も気が気でない▲労働者が働きやすい環境へと、「働き方改革」を推し進めている日本。その過程で起きるハレーションの1つに、昨今の"転退職ブーム"もあるように感じている。誤解を恐れずに言うなら、働き方改革を優先するあまり少し過保護になり、"甘えん坊"を量産しているような風潮。令和のゴールデンエッグたち、ガンバ!(K)