公衆トイレを巡るツアーが人気だという。東京・渋谷区内にある17カ所の個性的なトイレ「THE TOKYO TOILET」を巡る1DAYツアーだ。俳優の役所広司さんが清掃員を演じ、カンヌ映画祭で男優賞を受賞した「PERFECT DAYS」の舞台でもあり、ツアー客の半数はインバウンドだそうだ▲安藤忠雄さんや隈研吾さんや坂茂さんや佐藤可士和さんなど、著名な建築家やクリエイターが設計・デザインを手がけた「THE TOKYO TOILET」。アートで機能的で個性豊かな姿が、公衆トイレの4K(暗い、汚い、臭い、怖い)のイメージを払拭、誰もが安心して快適に使えるトイレに生まれ変わった▲こちらは、公衆トイレの4K払拭に塗料・塗装でチャレンジしたケース。東京・板橋区の都立赤塚公園で行われた「トイレOne Up」プロジェクトだ。同園のサービスセンターと地元企業がコラボし、園内の公衆トイレの外壁を塗り替えてアートなトイレにリニューアル。「明るく楽しく気持ちよく利用できるトイレ」に変身した▲地元の塗料販売店・三興塗料が塗料の提供と塗装作業を買って出、ボランティアで全面協力。「デザイナーさんの壁画と塗料の色の力で、明るく安全なトイレに生まれ変わりました」と同社の清水雄一郎社長。塗料で4Kを覆す公衆トイレのアート化運動、業界挙げてのCSR活動にいいかも(K)