中国塗料は2019年3月に発売した内航船用低燃費防汚塗料「シープレミア 3000 PLUS」が今年4月時点で、新造船と修繕船で採用隻数100隻を達成したと発表した。高い防汚性能と環境性能が顧客ニーズにマッチした。

近年の海水温度の上昇とともに船底に海洋生物が付着しやすくなってきており、より高性能な船底防汚塗料が求められている。また、船舶から排出されるCO₂抑制の対策として高性能防汚塗料の需要が高まっている。

同品は新規の防汚剤を配合することで、一般的に使われている亜酸化銅などの防汚剤と比較し、ごく少量の使用で圧倒的にフジツボの付着を防ぐ。そのため船舶の航行における燃費の改善に大きく寄与。加えて、低燃費防汚塗料の大きな特徴である塗膜表面の平滑性によって、船底部の水流摩擦抵抗を低減し、更なる燃料消費を抑える効果が期待できる。