関西ペイントと国際協力機構(JICA)が共同で行っているアフリカでの防蚊塗料「Kansai Anti-Mosquito Paint(以下AMP)」普及への取り組みが中高生向け教材に採用された。

AMPは、関西ペイントが開発した蚊が壁に留まる習性に着目した塗料。AMPを塗布した壁面に接触すると、蚊の神経系が麻痺して人を刺したり、飛ぶ能力が低下する効果がある。この特長により、特にマラリアをはじめとする蚊を媒介して罹患、拡大する感染症の予防に寄与することが期待されている。同社はJICAとの共同事業で2017年からザンビア共和国でAMPの普及を促進、社会的な課題となっているマラリア撲滅を目指して活動をしている。

この取り組みをオンライン英語教材「スマートレクチャーコレクション ライティングメソッドAdvanced」(新興出版社啓林館)では、SDGsの背景知識を補うコラムの一つとして採用。啓林館は「さまざまな蚊よけ対策はあるが、蚊よけの塗料という発想が将来を担う中学・高校生の興味をひくのではないかと思い、教材に起用した」とコメントを寄せた。

関西ペイントは「今回の教材での紹介は『塗料事業で培った技術と人財を最大限に活かした製品・サービスを通じて、人と社会の発展を支える』という企業理念を実現した一例だが、当社グループとしても大きな励みとなった。引き続き、人が社会で安心して豊かで便利に暮らしたいという願いを実現するため、人と社会の発展への貢献を目指していく」としている。