BASFジャパンは、同社六呂見事業所(三重県四日市市六呂見)で、第三者機関の監査を経て、REDcert2認証を取得した。今回の認証取得により、同社はバイオマスバランス(BMB)アプローチの手法で化石由来のディスパージョンと同等の性能を持つ低炭素型アクリル系ディスパージョンを提供することができるようになる。

BMBアプローチとは、一部の原料をバイオ素材などで代用することで環境負荷を軽減する手法。再生可能資源は化石資源と混合され、多段階生産工程の初期段階で同社工場に投入される。その後、販売する最終製品にも認証済み再生可能資源の投入量が割り当てられ、環境に配慮した製品となる。

同社では第三者機関によるBMBアプローチの認証であるREDcert2取得で、より環境に配慮した製品製造に注力していく。ディスパージョン&レジン事業本部の拠点の中で、2020 年の中国、2022 年のマレーシアのパシル・グダンに続き、六呂見事業所はアジアで3 番目に認証を取得した拠点となった。

同事業部の石山備凡事業部長は「当社のBMBアプローチによる低炭素型製品は、性能や品質を一切妥協することなくCO2削減を実現できる。CO2排出量削減に対する市場の関心は高く、顧客からも前向きなご意見とご関心をいただいている」とコメントしている。