関西ペイントはワクチン接種会場における新型コロナウイルス感染防止対策支援のため、独自の漆喰塗料技術を活用した「抗ウイルスパーテーション」を7月29日に一般社団法人蒲田医師会へ寄贈した。

新型コロナウイルスワクチンの接種が進む中、不特定多数の人が集まるワクチン接種会場での感染対策が求められている。その中で「接種を受けられる皆様や医療従事者の方々に少しでも安心できる環境を提供する」ために、同社の東京事業所が大田区にあることもあり、今回の寄贈に至った。

今回寄贈したパーテーションは、抗菌・抗ウイルス・消臭などの機能が見直されている自然素材である漆喰(消石灰)を活用した製品。

同社は漆喰の有効性に着目し、独自技術による塗料化や、漆喰塗料の抗ウイルス効果について長崎大学をはじめとした研究機関と連携した実証実験も長年行っている。昨年には新型コロナウイルスに対しても漆喰塗膜に接触するとわずか5分で99.9%以上感染力が低減することを確認した。

パーテーションにはこの漆喰塗料をコーティングしたシートが貼られており、医療機関による最先端の感染対策ケアユニットにも実験採用されているものと同様の仕組みとなる。また軽くて丈夫なハニカム段ボール製のため、簡単に組み立てられ、廃棄が容易なことも特徴となっている。

パーテーションは医師会を通じて地区内の医療機関に配布され、ワクチン接種やPCR検査会場で活用される予定という。

また、7月8日には「抗ウイルスパーテーション」を製造する神田産業の所在地である、福島県須賀川市にもパーテーションを寄贈しており、市内のワクチン接種会場に設置されている。