塗料ディーラーのヤブタ塗料(本社・神奈川県小田原市、代表取締役・薮田直秀氏)は小田原市商工会議所が実施する「第1回気候変動アワード」の大賞を受賞した。

同アワードは市民、事業者などの気候変動に対する意識の向上と環境配慮活動の普及促進を目的とした顕彰事業。今回16件の応募のうち、同社が所属する塗料販売店のグループ「エコペイントネットワーク」が実施するプレゼントツリー(植樹)活動が大賞を受賞した。

同社が所属する塗料販売店のグループ「エコペイントネットワーク」の環境事業として2017年からプレゼントツリー活動を開始。顧客である塗装会社が受注した塗り替え工事1件につき木1本を植樹するというもので、施主名義で証明書を発行することができる。

同アワードで評価されたのは、プレゼントツリーの発展性や持続性。塗料販売店の顧客である塗装業者だけでなく、自社の建築塗装の施主である一般消費者にまで広げている。また、同社に加えて、埼玉(富田商店)、名古屋(ナガヤ塗料)、神戸(高山商店)と「エコペイントネットワーク」として全国で展開している点が高く評価された。

今回同アワードへの応募を会社に提案した薮田隼人氏は「塗料は建物や構造物の長寿命化を支えている社会になくてはならないものだが、製造過程や塗装工事の際にどうしてもCO2が発生してしまう。植樹の活動はCO2 の削減策として一般の人にも分かりやすい取り組み。それを、塗料を扱う会社としてしっかり考えていることを広く知ってもらいたかった」と応募の理由を話す。

薮田社長は「受賞をきっかけに、この事業に協力してくれる塗装会社が増えてくれればうれしい」と期待を寄せる。