日本ペイント・インダストリアルコーティングスが開発した「ターゲットラインペイント」を活用した自動運転バスが、2月末まで滋賀県大津市で実証実験として運行する。

同社が開発した「ターゲットラインペイント」は、LiDAR(自動運転用センサー)が認識できる特殊塗料で、走行経路に塗装するだけで自動運転用のインフラ整備を可能にする画期的塗料。導入コストやメンテナンスコストの削減が期待できる他、GPSが入りにくい場所でも安定した走行を支援する。またアスファルトと同化しやすい色のため道路路面標示との誤認を避けられるなど、安全面に配慮した技術として今後の普及が期待されている。

実証実験では、同社に加え、大津市、京阪バス、京阪電気鉄道、先進モビリティ、BIPROGYが共同で、令和3年度地域公共交通確保維持改善事業費補助金を活用し、自動運転バスを運行させる。期間中は、自動運転装置を搭載した小型ディーゼルバス及び小型電気バスが運行する。

運行コースは、びわ湖大津プリンスホテル~琵琶湖ホテル~JR大津駅。

ディーゼル自動運転バスの運行期間は、昨年12月10日から今年2月4日まで。(片道運賃・大人210円、小児110円)。小型電気自動運転バスは、2月8日~28日。運賃は無料。