塗料・塗装による建築物・建造物などの環境色彩コンペティション「第25回グッド・ペインティング・カラー(GPC)」(主催・日塗工、日塗商、日塗装)の受賞作品が決定し、6日に東京塗料会館で表彰式が行われた。
同コンペは新築、改修、内装、戸建改修の4部門で作品を公募。総応募数は81作品で、新築部門4作品、改修部門5作品、内装2作品、戸建改修部門2作品の計13作品が入賞した。
今回、新築部門で最優秀賞を受賞したのは「豊洲ベイサイドクロス」(大成建設、受賞代表者・渡邉岳彦氏)。同物件は高さや形状の違う2つの棟からなり、高い棟には付属棟を設けることで高層部分にゆとりある空間を生み出したのが特徴。もう一方の棟は西側のコーナーを曲面形状にすることで、直方体の高層棟に寄り添いながら、柔らかで開放的な空間を演出した。
色彩設計については、建物の構造の特徴が最大限に生かされ、更に周辺環境との親和性も高く、東京の臨海部らしさが評価された。受賞した渡邉氏は「建物をホワイトとグレーの濃淡で塗り分けた。また、ブルーを微妙に入れ込むことで、湾岸部の建物らしさを表現した」と喜びを表した。
赤木重文委員長は「私がGPCに関わって10数年経ち、10年前には作品としてきれいに仕上げた物件が多かったが、現在では地域の特性や周辺環境などが考えられた色彩設計が主流になってきている。今回受賞された色彩設計者の視点の奥深さには感服した」と評した。
その他の優秀賞、特別賞は以下の通り(氏名は受賞代表者)。
◇新築部門:優秀賞「The Westin Yokohama・The Apartment Bay YOKOHAMA」(日本設計・近藤崇氏)△特別賞「鹿児島市中央卸売市場魚類市場 市場棟」(安井建築設計事務所・南浦琢磨氏)△特別賞「ヒガシマル醬油株式会社 大阪支店」(鹿島建設・松島茂樹氏)
◇改修部門:優秀賞「アーバンラフレ虹ヶ丘南」(集研設計・山本慶三氏)△優秀賞「コンフォール篠原」(都市再生機構・児平亜由子氏)△優秀賞「尾山台団地」(都市再生機構・坂部浩史氏)△特別賞「ボナール細田」(日本ペイント・池田麻紀氏)△特別賞「若松二丁目団地2-6-1号棟」(都市再生機構・鈴木陽子氏)
◇内装部門:優秀賞「オリコ研修センター」(エムアールスタジオ・宮下 信顕氏)△特別賞「日本ペイント防食コーティングス株式会社技術事務厚生棟」(日本ペイント・佐藤純子氏)
◇戸建改修部門:優秀賞「Y様邸」(杉本建装工業・高山裕樹氏)△特別賞「M様邸」(茂原住宅塗装・鬼原裕之氏)











