出光興産と三井化学は千葉地区エチレン装置集約による生産最適化の検討を開始した。

2010年に千葉地区に両社が保有するエチレン装置の運営統合を実施。これにより、原料選択及び装置稼働の最適化や留分の高付加価値化、共同合理化投資などシナジーを追求してきた。

一方で、中国を中心とした大型石化 装置の新増設と国内エチレン需要減によりエチレン装置は低稼働を余儀なくされる状況が続いている。加えて、世界的にカーボンニュートラル社会の実現が推進される中、CO2の排出量削減を目指した次世代のコンビナート構築が強く求められている。

今般、出光興産と三井化学は連携を進めて更なる既存事業の競争力強化のため、エチレン装置集約による生産最適化に着手する。集約時期は2027年度を目途とし、出光装置を停止し三井装置に集約する。