関西ペイントは、従業員への新支援制度として、「不妊治療と仕事の両立支援」に関する制度を新しく導入する。
これまで働きながら不妊治療を行う場合、年次有給休暇やフレックスタイム制度を活用していた。しかし、不妊治療に特化した支援制度ではないため、仕事との両立が困難となるケースがあったという。
このような中、同社では次世代育成支援事業主計画で、不妊治療と仕事の両立をしやすい制度の検討を掲げており、今回、同制度の導入を決定した。導入に際しては職場全体で不妊治療に関する認識が浸透していないため、社内啓発活動やマネジメント層への研修活動も実施していく予定。
導入内容①積立有給休暇の適用(新設):年次有給休暇に加え、不妊治療の治療・療養に積立有給休暇を適用②時短勤務の適用(新設):1日2時間までの勤務時間の短縮が可能。ただし、短縮時間は無給③無給休暇の適用(新設):不妊治療を目的として新設。半日単位での取得も可能④年次有給休暇の変更(拡充):半日単位での有給休暇の取得回数の上限を撤廃する。
更に支援制度と併せてエクスコムグローバルと提携し、医療法人社団直悠会にしたんARTクリニック(にしたんクリニック)のサポートプログラムも導入する。
また、男性育児休業の取得率向上を図っていく。2022年度男性育児休業取得率は31.3%、取得平均日数は12.4日となっている。同社では2025年度末までに取得率50%以上、取得者全員5日以上の取得目標を掲げている。育児休業開始の5日間は給与を支給するなどの新施策により、男性育児休業取得率の向上を目指す。
同社は「今後も従業員がさまざまなライフステージに対応でき、安心して働き続けられる職場環境とするため、さまざまな支援制度を拡充していく」方針だ。