関西ペイントは、粉体塗料事業のグローバル展開を更に強化するため、来年4月1日付で、100%子会社である関西ペイント販売が久保孝ペイントを吸収合併する形で統合すると発表した。
関西ペイントグループの粉体塗料事業は欧州やインドを中心に展開しており、これらの地域は市場としての需要が旺盛であり、事業活動の主戦場となっている。
今回の統合はそうした海外拠点との連携をより円滑に進めるための基盤づくりの一環。関西ペイントが4月に導入した新たな「ONE KANSAI」の考え方に基づき、国内外のグループ会社及び事業部門の協業体制をより強固にする狙いがある。
同社は、粉体塗料事業を世界的成長が期待される重要な事業領域と示した上で「海外では連携強化によって人材がより活躍できる環境を整え、国内はリソースの重複を見直し、製品品質と顧客サービスの向上を図りながら、サプライチェーン刷新を継続して推し進めていく」と述べる。
なお、久保孝ペイントの全事業は、関ペ販売に承継し、大阪工場は来年1月に生産終了、3月末で閉鎖する。