船舶の実海域性能評価のためのものさしづくりを目的とした共同研究「実海域実船性能評価プロジェクト」が始動した。海運・造船・舶用工業関係の企業、関係諸機関など25社が参加。塗料関連では関西ペイントマリン、中国塗料、日本ペイントマリンの3社が参画している。

同プロジェクトは「国内の海事産業の国際競争力の根幹である総合的な技術力、特にその核となる革新的な研究開発を今まで以上に進める必要性がある」とし、海事クラスターの共同研究として発足。船舶が実際に運航する波や風のある海域の中での船舶の速力、燃費などの性能(実海域性能)を正確に評価する方法を開発することを目的としている。

世界に通用する客観的な指標が定まることで実際の運航状態における船舶性能を的確に評価でき、より効率の高い海上輸送の実現や温室効果ガスなど地球環境への負荷を低減することができる。実施期間は平成32年秋までの3年間を予定している。