中国塗料の充填材「CMPライナーブルー」が、船舶エンジンメーカーで唯一認証制度を持つ、ドイツ・MAN Diesel&Turbo社(以下MAN社)からの認証を取得した。これによりMAN社の主機エンジン下部への使用が可能となり、船舶エンジンの固定に使用できる国産唯一の充填材として市場に参入する。

これまでも、国内での主機エンジン下部への充填材の使用ケースはあるが、輸入製品が100%のシェアを占めていた。既に韓国船舶での利用実績を持つ同品は今回、4,000時間に及ぶMAN社の耐久性試験に合格し性能が評価された。

造船の現場では従来、船舶の主機エンジン下部の隙間には鋼製プレートを打ち込んで固定していた。しかしこの作業には熟練の技術や1~2週間と長期に及ぶ工期が必要であった。

一方、同品のように隙間に注入する充填材での施工は、高度な技術も必要なく、施工から完全硬化まで約1~2日と短期間で終了する。結果として、迅速な機器の固定が可能となり、工程短縮や人手不足の解消に貢献する。

今後、船舶や陸上機器など、より多くの案件への採用を目指しプロモーションや更なる開発を進めるという。