塗料販売店のコロナ対策情報

新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、塗料ディーラーさんが仕事上でどのよう対策しているのかヒアリングを実施しています。同業同士の参考情報を目的に 社内的な取り組み 対外的な取り組み ITの活用 その他 の観点でまとめました。下線が引いてある文字をクリックするとその項目に移行できます。※「自社はこのような取り組みをしている」など情報をご提供いただけるようでしたら、下記のメールよりご連絡をお願いいたします。追って担当者より連絡を差し上げます。メールアドレス:faq@coatingmedia.com (2020年4月28日更新)




社内的な取り組み

【感染予防の工夫

朝礼の取り止め(伝達事項は行事予定表などを活用)。営業担当者の直行直帰の許容(部分在宅勤務の導入)。内勤者が向かい合って作業する環境の変更(天井からマスカーを垂らして飛沫対策)、向かい合って食事することの自粛。(長野・NCC)

・全社員を対象に体温、咳症状及び倦怠感の有無について毎日出勤簿に記載。所属長が確認し、必要に応じ休暇取得を指示する。会社指示のため有休適用外とする。(東京・小柳商事)

・同一建屋内にある本社と小田原営業所の人の往来を禁止した。小田原営業所で感染者が出ても、他の拠点の業務に支障をきたさないよう本社機能を維持するため。(神奈川・フジミ)

・業務担当社員のデスクにビニールシートで間仕切りを設置。業務部と営業部を分離するため、営業部共用のパソコンを別のフロアに移動した。(大阪・フジペック)

・従業員同士の接触を減らすため、本社と第二工場の作業所間の人の行き来を禁止している。作業場所を限定して仕事が進められるように仕向けている。マスクを確保し、従業員に配布。(大阪・タカラ塗料)

養生シートで仕切りをつくり飛沫感染を防ぐ全社員「ソーシャルディスタンスを意識いたします」という胸章を付けて感染防止意識を高める。茨城・日興

・各社員のデスクまわりをアクリル板などで遮蔽。事務所内も人同士の距離がなるべく離れるよう机の配置などに工夫。(宮城・協立塗料)

・社員にマスクと除菌アルコールを配布、励行の徹底。備蓄も増やしている。事務所の風通しとソーシャルディスタンスの徹底。(宮崎・松山塗料商事)

・飛沫感染防止のため業務担当部署とC&C店頭に透明シートを設置。スクは当初全社員に50枚を配布。その後布マスク2枚を配布。社内食事時の会話は禁止。1.5mの距離を保つ。(埼玉・富田商店)

非接触体温計を購入し、全社員を対象に検温を実施。37.5℃以上は帰宅とし、咳や倦怠感がある場合も自宅静養とする。(埼玉・富田商店)

・社内の感染対策として従業員の半数を自宅待機、在宅ワークにしている。(三重・加藤塗料)

・マスクと除菌アルコールを会社支給。感染リスクの高い高齢者や風邪をひいた従業員に長い休み。(静岡・堀江塗料)

・業務担当者を2つのチームに分け、部屋を分けることでリスクを分散。(在宅勤務の)営業担当者が出社する場合は、業務担当者と接触しないように部屋の階数を替えている。感染防止対策の徹底(ドアノブなどに接触感染対策シート(関西ペイント製)を使用)。(大阪・オーウエル)

・社内を数ヶ月の持続性を持つ除菌・抗菌剤を噴霧。5月11日から社員の感染対策と事業継続を両立するため、社員を2班に分け隔週勤務体制を実施する。(大阪・イズミコーティングス)

営業社員の感染を防ぐため時差出勤を実施。不要不急の営業訪問は控える。社員に消毒液、マスクを配布。(北海道・マルサン塗料)

【営業活動】

4月24日から営業社員を対象にテレワークを実施。アポイントなしの営業訪問禁止。LINEを活用し、朝8時半までに所属長にその日のスケジュールを報告。埼玉・富田商店

営業担当者が顧客現場に直行・直帰認可。日報は自宅からの提出にして、出社する回数を減らしている。愛知・ナガヤ塗料

営業担当者直行・直帰認可。社内において配送と営業の部屋を分離して接触機会減。東京・日之丸塗料

製造業の工場など工業系は顧客が来社を自粛要請。営業担当者はDMやメールなどでの提案活動に注力。宮城・富士塗料興業

営業社員は不要不急を除き、全面在宅勤務。顧客対応は電話を利用。(大阪・フジペック)

・出張禁止、電話で済ませられることは電話で。配送はお客さんの倉庫入れ、現場配送では足元に置いて人との接触避ける。(東北地方・A社)

顧客訪問時はマスクを着用し、5分以内に要件を終わらせる。ソーシャルディスタンスを徹底。(九州地方・A社)

営業はアポなし訪問避ける。神奈川・ヤブタ塗料

【勤務シフト】

・4月20日より社員を複数班に分け、在宅勤務と出社のシフト体制を全営業所で実施。(東京・下田通商)

・社内での感染予防のため、営業と業務をそれぞれ2班に分け、1日おきの交代勤務にしている。(東京・ニシムラ)

・社内での感染予防のため、オフィスや事業所に集まる人の数を3分の1以上減らすようにしている。在宅勤務、直行直帰の励行、ローテーション出勤など持ち場ごとで状況に応じて対策している。(栃木・板通)

・4月20日から、本社、各拠点それぞれで社員を3グループに分け、交代勤務にしている。3グループのうち1グループで仕事を回せるのが目標だが、思っていたよりも市場は動いており、現状は2グループで対応している。(神奈川・フジミ)

・配送業務と内勤業務は時差出勤とし、店舗は営業時間を短縮。(愛知・ナガヤ塗料)

営業社員は午前、午後の2チーム制とし、社内での密集を減らす。自宅待機中は電話などで対応。(茨城・日興)

全ての従業員を交代出勤にし、社内での感染予防に努める。東京三興塗料

・同時感染を防ぐため、本社管理部2名を午前と午後の交代勤務制にした。(埼玉・冨田商店)

・本社の経理2名を交代勤務にし、社内は常時1名体制に変更。内、1人は在宅でリモートワーク。資料作成を担うCG担当は、在宅勤務を開始。(大阪・フジペック)

営業時間・土曜日体制・配送

4月18日から土曜日の休業を実施。(大阪府・フジペック)

平塚のC&C店舗では閉店時間を18時から17時に早めた。(神奈川・ヤブタ塗料)

4月25日、5月2日の土曜日は休業。平日C&C店の営業終了時間を19時から18時に短縮した。 (埼玉・富田商店)

・お店の17時閉店、土曜日の休業、また当日配送も朝9時までのご注文ということをお客様にご案内して実行、この時節だからとご理解いただいている。社員は労働時間が減っており、交代勤務もあわせて従来の労働時間から4割ほど削減できているのではないか。(神奈川・フジミ)

土曜日は配送を休止、車内を次亜塩素酸で消毒している。東京三興塗料

・緊急事態宣言期間(5月6日まで)、藤沢、東京、鎌倉の全事業所で土曜休日。(神奈川・荻野塗料)

・営業時間の短縮(17:30終業)を4月1日から実施。働き方改革のため準備をすすめていたものだが、コロナの自粛ムードもありスムーズに移行できている。(静岡・堀江塗料

商品配送は2日に1回、3日に1回など頻度を抑える。(東海地方・A社)

【通勤ケア】

時差出勤を導入(日7.5hは維持)。自家用車の出勤を許可。大阪・フジペック

・公共交通機関利用者2名に対し、社用車の利用を許可。埼玉・富田商店

電車通勤の従業員を車通勤にしてもらっている。神奈川・ヤブタ塗料

公共交通機関から車通勤に切り替え。公共交通機関使用場合は時差出勤災害時を想定した特別休暇を適用可能にした。愛知・アック

時差出勤、時短勤務を実施。(東京・小柳商事)

【店頭の工夫】

店舗の来店者に対して、非接触体温検知システムを導入へ。(愛知・ナガヤ塗料

・飛沫感染、接触感染予防のため、来店者の受付カウンターに透明の遮蔽シートを設置。(関東地方・A社)

・スタッフの飛沫感染を防ぐため、店頭のカウンターに非コロナ処理のノーポリシートを吊り下げ。また、カウンターの手前にトラテープで停止線を表示した。神奈川・荻野塗料

・来店者が店内に入らなくても商品を購入できるような対策を考えている。例えばiPadに商品棚の画面を表示し、来店者が目的の商品を指させるような方法。神奈川・荻野塗料

・塗料の購入や相談などで来店する一般のお客様が多く、それを抑制するため店頭販売やご相談受付の休止をSNSやHPで告知。WEB利用を促している。大阪・タカラ塗料

店内受付に検温機能付きの非接触型顔認証装置設置。神奈川・ヤブタ塗料

・訪問者にアルコール消毒の推奨。本社営業所の店頭窓口にビニールシートを設置。(北海道・高倉塗料興産)

引き取り対応のため、店頭にビニールシートを設置。(北海道・マルサン塗料)

【社内で罹患者が出た場合の対応

・会社のPCを持ち帰らせ、営業社員の半数をテレワークにしている。社内で感染者が出、事業所閉鎖になったときでもお客様対応ができるように備えたもの。(関東地方・A社)

・BCP対策として、どこかの営業所が機能しなくなったとき他の営業所で業務を引き継げるよう整備しており、そこに新型コロナ対策の項目を加えた。どこかの営業所で罹患者が出た場合2週間ほどの閉鎖を想定したもの。神奈川・フジミ

・社内で感染者がでて事務所閉鎖になった時に備え、自宅でも仕事ができるよう営業マンはPCを持ち帰り可にした。宮城・協立塗料

本社や営業所で罹患者が出た時に備え、休業、閉鎖時の対応を検討。別の営業所から商品配送を行うことも想定。(九州地方・A社)

・発熱及び罹患した場合のマニュアルを設置。(大阪・オーウエル)

【臨時手当の支給】

・感染防止に要する臨時出費に配慮し全社員対象に一律精励手当を支給。(東京・小柳商事)

【子供のケア】

休校、休園の子供を抱える社員のため、本社に託児スペースを設置。現在3名の子供が利用。北海道・高倉塗料興産)

育休明け予定の従業員がいたが、そのまま延長してもらっている。(静岡・堀江塗料)



対外的な取り組み

【接触抑制】

原則として外部者との面会・訪問を禁止。(東京・横浜化成)

顧客訪問の自粛及び来社の禁止。愛知・アック

県外出張担当エリア外の訪問支店や事業所間の移動・県外からの来訪者の受け入れを制限やむをえない場合は、社長、副社長あるいは管理部に相談。注文に直結しない訪問、挨拶訪問は自粛。建築汎用や自補修など屋外での接触は防止対策を徹底ショールームは事前予約制。入館、マスク着用・手指除菌を行ってもらう。長野・NCC)

社内外問わず10名以上の会合参加を禁止。飲食を伴う会合及びゴルフ会の参加を禁止。埼玉・富田商店

・訪問自粛及び来社自粛要請、国内外の出張禁止。また、営業担当者には日報で接触者を記録。(愛知・シナノア)

【集金業務】

・月末集金を、振り込みや手形郵送にご協力いただくようお願いしている。神奈川・フジミ



ITの活用

テレワーク・リモートワーク在宅勤務】

在宅勤務の推奨で本社は3~4割の出勤に抑えている営業担当者だけでなく、内勤者にもノートPCを支給しリモートワークを可能にした。リモートで会社のサーバへのアクセスやFAXの送受信ができるように切り替えた。(東京・横浜化成

基幹システムをリモートでも管理できるよう、Wクラウドシステムの導入検討。宮城・富士塗料興業

・社員が自宅のPCでも入力業務ができるよう、リモートデスクトップの導入を検討また、汎用の販売店はFAXでの発注が多く、自宅のPC上でFAX送信できるeシェアリングボックスの導入検討。(神奈川・荻野塗料)

公共交通機関で出社する社員には自社のソフトを活用しリモートワークを行っている。(関東地方・B社)

・営業マンにはノートPCを配布しているので、テレワークができる体制。(神奈川・荻野塗料)

営業担当者は基本的に直行・直帰または在宅勤務。業務担当者の一部も在宅勤務の導入を開始。(愛知・シナノア)

・3月31日に対策本部を立ち上げ。在宅勤務を推進しており、東京店は出社率25%以下となっている。営業担当者は直行・直帰の在宅勤務とし、業務担当者もPCを支給し在宅勤務を随時導入している。(大阪・オーウエル)

Web会議システム

社内会議・顧客との打ち合わせ・リクルート(学生との面接)にWeb会議ツール(Zoom)を活用している。長野・NCC

社内会議にWeb会議ツール(LINE WORKS)を活用予定。(愛知・ナガヤ塗料

社内や関連会社との会議にWeb会議ツール(Microsoft Teams)を活用。東京・横浜化成

社内会議にWeb会議ツール(Zoom)の活用を検討。東京・日之丸塗料)

社内会議は以前からテレビ会議に移行している。ITが苦手な年配社員が若手に使い方を教わるなど、社内の潤滑油的な副次効果もある。宮城・協立塗料

経営中枢の感染予防のため、幹部会議も「ZOOM」で行っている。無駄な出張をなくすなど、社外とのやりとりにも十分に使えると感じている。大阪・タカラ塗料

・社長と自身(専務)が双方で感染しないよう、Web会議システムで連絡し合っている。社内会議は以前からWeb会議システムを使用しており、社員も慣れている。社外との企画会議や打ち合わせでも利用は多い。ZOOM、Skype、teamsなど種々。電話だけよりも先方の細かなニュアンスを感じとれるWeb会議システムの有効性を感じている。宮崎・松山塗料商事

・社内会議は以前から自社テレビ会議システムを使用。顧客との打ち合わせでもWeb会議ツール(Zoomなど)の活用を始めた。(愛知県・シナノア)

・社内会議や顧客との打ち合わせなどでWeb会議ツール(Zoom、Microsoft Teams)を活用。(大阪・オーウエル)

【ITツール活用】

・今回のコロナ対応で、スマホで使えるグループウエアを導入、活用している。リアルタイムで在庫情報や販売状況を確認したり、日報を上げたりなど。宮城・協立塗料

メーカー担当などLINEでつながっている場合は、LINE動画で打ち合わせ。(宮崎・松山塗料商事)



その他

【採用活動】

来年度から大学新卒者を採用するため、合同説明会への出展を予定していたが中止に。代わりにフェイスブックやインスタグラムの広告を利用して募集を告知。関東や九州などの遠隔地も含め、全国から60人の応募があった。会社説明会も「ZOOM」を使用し、WEBで開催、30人ほどがエントリー。当社と応募者双方のITリテラシーの感覚をすり合わせる意味でも有効だと感じた。大阪・タカラ塗料

【地域貢献】

ネットで、エタノールが乱暴な価格で販売されているのを散見。地域の人たちに向けてエタノールを通常価格で販売している。東京・ニシムラ

【好況部門】

・3Dプリンターを使った樹脂加工事業でフェイスシールドやカウンターの遮蔽板などの注文が増加。また、飲食事業(Deli)を併営しているが、でテイクアウトが相当伸びている。(宮崎・松山塗料商事)

【仕入調整】

春の需要期で需要は維持。メーカーからの要請ライン向けの調色指定品を多めに仕入れた。北海道・錦戸塗料店

【海外の情報収取】

・感染爆発、ロックダウンなど事態が先行している海外の塗料販売店の対策をネットで情報収集。人との接触を避ける配送業務、店内に入れず駐車場での商品の受け渡しなど、参考にしている。(神奈川・荻野塗料)



シートで仕切りをつくる(長野・NCC)
シートで仕切りをつくる(長野・NCC)

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