日本ペイントは建築、重防食の各分野で10月25日から新製品を発売した。

建築分野向けには窯業系サイディングボードに煌めきある意匠を付与できる「クリスタルアートUV」を上市。住宅外壁改修用として展開していく。

同品は水性高意匠光輝性フレーク塗材。高い輝き感のある多彩模様で外壁に高級感のある意匠を表現する。専用下塗りの組み合わせによりシーラーレスの2工程塗装も可能で、塗装作業の省力化にも貢献する。

上塗りはアクリルシリコンの高耐候性樹脂に、塗膜劣化因子となるラジカルを捕捉する光安定化剤を配合することで、フッ素グレードの耐候性を発揮。戸建て住宅の外壁で主流となっているサイディングボードの塗り替え時に、新たな装いや新築時の煌めきを提案していく。

一方、重防食分野では剥落防止と維持管理を両立させる下地コンクリート視認性剥落防止工法「タフガードスマートVCメッシュ工法」を開発。コンクリート橋梁などの老朽化に伴うコンクリート片の剥落事故対策として展開していく。

同工法はメッシュシートの貼り付けと保護を特殊クリヤーパテで行うため、躯体の視認性が確保され、目視点検による維持管理の手助けになるとともに、剥落防止対策を可能とする。

また、従来の繊維シート工法に比べて短い工期での施工が可能(4工程で最短1日施工)。近年課題となっている点検技術者不足における省力化に貢献する。