大日本塗料が昨年製品化した剥離抑制型変性エポキシ樹脂塗料「ケルビンα2.5」が2019年度色材協会賞の技術賞を受賞した。

同品は鋼橋やプラント設備などインフラ設備の長寿命化に寄与することを目的に、四国総合研究所と他の大手塗料メーカー2社を含む4社での共同研究によるもの。

この塗料は構成要素の1つである線膨張係数(温度変化に対する物質の寸法安定性)を従来塗料の半分まで小さくすることで塗り重ねるほどに剥離リスクが抑制できるという、四国総合研究所の研究成果に基づいて開発された。昨年11月に大日本塗料は「ケルビンα2.5」として先行販売した。

色材協会賞は色材の研究・技術を奨励する目的で創設され、毎年開催される研究発表会の中で優秀な論文や技術に対して贈られる。