大日本塗料は昨年発売した水性ふっ素樹脂塗料「EXTRAアクアフッソ」、今年4月に発売した弱溶剤系の「EXTRAスマイルフッソ」を建築塗料の注力製品に据える。同社では昨年から「ふっ素倍増計画」を掲げ、ふっ素樹脂塗料製品を積極的に展開している。

水性は特殊配列により結合エネルギーが高いため、水性でありながら弱溶剤系同等レベルの光沢保持率を有している。また、防カビ、防藻性に優れており、長期の耐候性に加え、長期間美観を維持する。また水系なので居住者への臭気対策や、環境への配慮などさまざまな要求に対応できる塗料として拡販に注力する。

同社の「ふっ素倍増計画」は、戸建て塗り替えの市場でのふっ素樹脂塗料のスタンダード化を目的としている。「当社のふっ素樹脂塗料は東京スカイツリーなどの著名な物件で採用されている。ふっ素樹脂塗料での企業ネームバリュー、その技術を応用した製品として、戸建て住宅の塗り替え市場にアピールしていく」（担当者）と積極展開していく。

その他、同社の下塗り材「マイティ万能エポシーラー」「同水性シーラー」も優れた密着性から人気製品へと成長している。同社が提案を進めるのが同品と上塗り材の「EXTRAアクアフッソ」や「EXTRAスマイルフッソ」の組み合わせ。高耐候性サイディングやアルミニウム、ステンレスなど幅広い基材に密着した上で、高い耐候性を付与できる工法として拡販を図っていく。