ジャパンカーボライン(本社・東京、社長・猿渡晋吾氏)は5月17日、都内の会場で「第25回DK会総会」を開催した。DK会は、国内最大手の賃貸住宅デベロッパー・大東建託の管理物件の外装改修工事を担う施工組織として同社が組織化、塗装会社など全国130社で構成されている。

総会の冒頭であいさつに立った猿渡社長は、「2023年度は当初の予想を超える多くの塗装工事を施工することができました。2024年度も更に多くの工事の受注が予想されます。請負工事が増える中で、工事スケジュールや作業員の割り当てをより緻密に進めていかなければならないと考えており、本年度は現場管理システムを導入します。限られた人手で計画的にしっかりとした仕事をするツールとしてぜひ活用していただきたい。一方で、請負工事の増加は、単純に歓迎できるものでもありません。人手不足の問題が控えているからです。厚生労働省の統計によると、鉱業・建設業の就労者数は2017年に493万人だったものが2025年には452万人と約41万に減少が見込まれ、更にその先は加速度的に減少することが予測されます。仕事を請け負った以上は責任をもって品質を落とさず完成させなければなりません。本年度から導入する施工管理システムの活用も併せ作業員の方々が安心して働ける、人が集まる職場環境になっているか今一度振り返ってください」と述べ、現場の労働環境や生産性向上の重要性を示した。

総会では2023年度の施工実績を報告。大東建託が管理する集合住宅の外装改修で、2304件の発注がDK会になされた。特に、大東建託の一括借り上げの拡大に伴い、同社が発注者となるフルパッケージ物件が増加。塗り替えスパンの長期化要望で、これまで以上に高耐久・耐候性塗料が求められることから投入した20年耐久の「DKセラ20システム」も順調に立ち上がっているとの報告もなされた。

総会終了後は安全大会が開かれ、今年度から導入する施工管理システム「ANDPAD」の説明が行われた。