菊水化学工業は今秋、外壁用の遮熱塗料3製品を一挙に市場投入した。近年、屋根だけでなく外壁にも遮熱塗料が採用されるケースが増えてきており、各塗料グレードにおいて競争力のある遮熱塗料を上市し、シェア獲得に向かう。水系無機有機ハイブリッドふっ素の1液タイプと2液タイプ及び水系高級シリコングレードの3製品を新発売した。

同社の看板ブランド「水系ファインコート」シリーズで、無機有機ハイブリッドふっ素樹脂系外壁用遮熱塗料をラインアップ。1液タイプの「水系ファインコートフッ素遮熱」及び更に耐候性を高めた「同DX遮熱」を上市した。

ふっ素樹脂と無機成分をハイブリッドさせた耐候性における最高グレードのバインダーを主成分に、更に耐候性を高める技術を加味、期待耐用年数18~22年の長期耐候性を持たせた。親水性塗膜による超低汚染性で遮熱機能に影響を与える汚れの蓄積をブロック、透湿性、防藻・防カビなど外壁塗料に求められる性能を備えた。

また、チタン系黒色遮熱顔料を使用しているため、混色で黒を作る場合に表れやすい変色リスクを低減、中空の特殊フィラーを用いることで断熱性能も高めた。モルタル、コンクリート、サイディングボード、その他旧塗膜に適応。艶有、半艶、3分艶の3種。

一方、シリコン樹脂塗料の上位ブランド「ロイヤルセレクション」で外壁用の遮熱塗料として「キクスイロイヤルシリコン遮熱」をラインアップした。

1液水系反応硬化形シリコン樹脂系外壁用遮熱塗料の同品は、高耐候性HALSやデンスシリコン処理・ラジカルトラップ・紫外線吸収からなるトリプルブロックシステムを採用、期待耐用年数13~18年のシリコン系塗料の上位版との位置づけ。低汚染、自動車塗料並みの高光沢に加え、ローラーからの転写がスムーズで膜厚を確保、安定した品質が得られる。チタン系黒色遮熱顔料の採用、中空フィラーによる断熱性など遮熱・断熱機能も高めた。モルタル、コンクリート、ALC、サイディングボード、各種旧塗膜に適応。艶有、半艶、3分艶、艶消しを揃えた。