シンロイヒは、好評を博している透明タイプの滑り止め塗料で新たに水性バージョンをラインアップ、「グリップペイント水性」として販売を始めた。食品工場など臭いを嫌うユーザーや屋内でも多用したいといった声に応えたもので、より幅広い需要を掘り起こし拡販につなげたい意向だ。

同社は2年前に油性の透明滑り止め塗料「グリップペイントNEO」を発売、「新製品としては当社でも過去に例がないくらい」(担当者)の売れ行きを見せ、ヒット商品となった。

蛍光・蓄光色材メーカーの同社は安全防災分野を得意としている。工場や各種の建物・施設における危険個所の識別表示で視認性の高い蛍光や、避難誘導の表示で蓄光色材が多用されており、「安全防災の観点から転倒防止を目的とした滑り止め塗料も連動し、好調な売れ行きを示しました」(同)とヒットの理由を説明する。

加えて同社の滑り止め塗料が透明タイプなのも好感された。タイルや大理石、御影石など床材の意匠を損なわずに滑り止め機能を付与できるとし、需要が広がった。

今回発売した「グリップペイント水性」は、ヒット商品となった同油性タイプの水性バージョン。食品への移臭を嫌う食品工場や、「屋内でももっと気軽に使用したい」といったニーズに応え新たに開発、ラインアップした。コンクリートやタイル、石材などさまざまな下地に密着、基材の意匠を生かしたまま滑り止め効果を発揮する。

マンションのエントランス、店舗の出入口や床面、工場の階段や通路などさまざまなシーンで活躍、「刷毛やローラーで簡単に塗れるので従業員の方でもセルフメンテナンスが手軽に行えます」と説明。身近な安全防災用品として広めていきたい意向だ。

容量は1kgと4kgを用意、施工面積は1回塗りで約8㎡/kg。