ナトコは作業性に優れ環境にやさしい水系塗膜剥離剤「スケルトンAQ」を開発、4月から本格的に販売をスタートさせている。住宅や学校などの建築外装の他、歩道橋といった鋼構造物向けに拡販を図っている。

同社は日本で最初の塗膜剥離剤として「スケルトン」を開発。その後に非塩素系タイプも開発し、建築外装や工業製品の塗膜剥離として使用されてきた。

近年では建築物の解体や改修工事でアスベスト含有塗膜の除去として、剥離剤が使用されるケースが増えており、環境に配慮した水系タイプが主流になりつつある。

そこで同社は更に環境に配慮した水系塗膜剥離剤「スケルトンAQ」を開発した。使用方法は刷毛やローラー、リシンガンで塗装面に均一に厚く塗り、その後軟化した塗膜をスクレーパーで剥がす。塗膜が残る場合は同様の作業を繰り返し、作業後は水などで洗浄するという工程となる。

塗膜剥離性はもちろん、同品の大きな特長はその作業性にある。優れたレオロジーコントロール技術によって、振ると粘度が低くなるため缶から出しやすく扱いやすい。逆に放置すると粘度が高くなるため厚塗りでも垂れないので、剥離成分がしっかりと浸透する。また、マイナス10℃でも凍らず、40℃でも垂れないため、作業性が季節に左右されない。

4月の製品化以降、施工業者をまわり実際の現場で性能評価を実施し、「剥離性能や垂れにくさなどの作業性で好評をいただいた」(担当者)として、販売店への案内を強化、拡販を図っている。