DIC(本社:東京都中央区、社長執行役員:猪野薫氏)は、内装建材用塗料事業をナトコ(本社:愛知県みよし市、代表取締役社長:粕谷太一氏)へ譲渡すると発表した。
今後は、来年7月1日付で子会社のDICデコールが保有する販売事業をナトコへ譲渡し、その後、生産品目の製造移管をナトコへ順次進める。2025年12月末までにDICが保有する製造事業の譲渡を完了させる予定。

内装建材用塗料事業は、DICグループの基盤技術(分散・配合)により、塗料用樹脂から塗料製品に至るまで一貫した開発・生産体制を確立している。高意匠性や機能性を付与した付加価値の高い製品とサービスを提供することで、内装建材メーカーなどで採用されている。

今回の事業譲渡は、経営資源を5つの重点事業領域(サステナブルエネルギー、ヘルスケア、スマートリビング、カラーサイエンス、サステナブルパッケージ)へ集中させているDICと、内装建材用塗料の更なる価値とサービスの向上を目指すナトコの経営戦略が合致したことにより合意に至った。
DICグループは、投資効率や稼ぐ力を重視した経営に取り組んでおり、「新たな成長投資によって、事業ポートフォリオの変革の推進、資本効率の向上を目指していく」方針。