大日本塗料は「DNT環境と塗料についてのセミナー2022」を7月15日にオンラインで開催した。

今回は「コーティング技術によるSDGsへのアプローチ」をテーマに、ものつくり大学名誉教授の近藤照夫氏による「公共建築工事標準仕様書の改定概要と建設分野におけるSDGs/ESG」と題する基調講演の他、4つの講演が行われた。

その中の1つ「鋼構造物塗装におけるSDGsへの取り組み」では、"貼る工法"の重防食シートと従来の塗装工法を比較したCO2排出量とVOC削減率の試算を示した。

塗装工事中でのCO2排出量において、①建設機械の稼働②建設資材の利用③建設資材等の運搬④廃棄物の発生といった作業での削減率を示した。従来の塗装工法は5工程5日となる一方で、貼る工法は2工程1日で済むため、削減率はそれぞれ①80%②50%③80%④80%になるとした。

また、VOCに関しては、従来の塗装工法(防食下地、下塗り①、下塗り②、中塗り、上塗り)のVOC量が553g/㎡に対して、貼る工法は80g/㎡で済むとし、貼る工法「重防食シート」の環境対応での優位性を示した。