トヨコー(本社:静岡県富士市、代表:豊澤一晃氏)は、橋梁メンテナンスに最適な高出力錆取りレーザー装置「CoolLaser G19-6000シリーズ」の一般販売を2月14日より開始した。

同品はレーザークリーニング分野では世界最高峰となる高出力レーザーにより、錆や塗膜を高品質・ハイスピードで除去する。特許技術である高速円環スキャン方式は、鋼材への熱影響や酸化膜の発生を大幅に抑制する。

G19-6000は屋外用レーザー施工装置。装置本体は屋外の温湿度環境や運搬時の振動を考慮して設計され、手持ち作業用のレーザーヘッドは作業者の操作性が考慮されている。

これまでのレーザークリーニング技術では厚みのある対象物の除去は困難であったが、同品は世界最高峰の最大出力5.4kWを実現することで、100μm程度の錆であれば毎時1㎡程度、250μm程度の塗膜なら毎時2㎡程度除去できる。

レーザー処理のため、発生する産廃物は除去対象物のみ。レーザーヘッド先端部に取り付けた集塵ホースから粉塵を瞬時に吸引するため、クリーンな作業環境を実現する。

また、錆の原因となる塩分も乾式で除去でき、橋梁修繕工事の際に指標とされる「鋼道路橋防食便覧」で推奨される80μmRzJIS以下の適度な表面粗度が得られる。

これまで同社は研究開発を目的とした自社施工に限定してきたが、今般一般向けに広く使用できる施工能力(表面仕上がりの品質、施工スピード、装置の安全性や安定性)が確認できたため一般発売に至った。販売に当たっては完全受注生産となり、納品まで一定の納期を要する。
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