大日本塗料は橋梁やプラントなど構造物の補修作業時に、錆面に対してスプレーするだけで簡単に防錆処理ができる「サビシャットスプレー」を発売した。

同品は錆面の素地調整で優れた防錆効果を示すロングセラー製品「サビシャット」のエアゾールタイプで、サビシャット同等の防錆効果をより手軽に施せるようになった。特に簡易補修が求められるコンクリートから露出している鉄筋部分に最適となる。

社会インフラをはじめとする構造物は定期的に保守点検を行い、劣化部分の補修を行う必要がある。その際、補修スプレーが多く使用されるが、同社では「一般的な簡易補修用スプレーを錆面に塗装すると、鋼材面に残存する錆によって早期に再発錆することから錆面には適していない」と指摘。

そこで従来の素地調整軽減剤「サビシャット」の技術を応用し、錆面にも防錆効果を発揮し専門家でなくても塗装できる「サビシャットスプレー」を開発。同品のメカニズムとしては、配合された湿気硬化形樹脂が錆層中の水分を除去し、錆層中の腐食性イオンを無害化する。エアゾールタイプのため、塗料の攪拌及び希釈工程が不要で、簡単かつ短時間で使用可能。

荷姿は1セット(300ml×6本)、色相はグレー、積算価格は6,500円/本。橋梁、プラント、電力鉄塔といった社会インフラをはじめとする構造物の施主や土木コンサルタント、保守点検業者に対して販売活動を展開し、半期(9月30日まで)で3,000本の販売を目指している。