日本ペイントは建築用塗料分野でフッ素樹脂塗料を拡充する。これまでの4フッ化フッ素樹脂塗料4Fシリーズをリニューアルし、新たに「DFシリーズ」として次世代フッ素樹脂塗料をラインアップ。第1弾として、3月25日に同シリーズから3製品を発売した。また、屋根用塗料においても、定番の「シリコンルーフⅡ」につや消しを新たに導入、同日付で上市した。

これまで同社のフッ素樹脂塗料の主原料であった弱溶剤4フッ化フッ素樹脂の生産廃止を受け、その性能を超えるフッ素樹脂塗料の開発に着手。過去40年にわたりデュフロンシリーズで培ってきた耐久性技術をベースに、新たに「Durable Array(デュラブルアレイ)」と呼ばれる技術を確立。強靭かつ高い耐久性のフッ素配列設計を実現し、4Fシリーズ同等以上の耐久性を発揮するフッ素樹脂塗料を開発した。

新シリーズの「DFシリーズ」の「D」には、強靭かつ高い耐久性のフッ素配列を意味する「DURABLE ARRAY」、デュフロンシリーズで培った技術の歴史の「DUFLON」、多様なニーズに応える「DIVERSE」の3つの単語の頭文字を取り、同社次世代フッ素樹脂塗料の総称として制定した。

シリーズ第1弾として、2液弱溶剤フッ素樹脂屋根用遮熱塗料の「サーモアイDF」、ターペン可溶2液形フッ素樹脂外壁用遮熱塗料の「ファインサーモアイウォールDF」、ターペン可溶セラミック変性フッ素樹脂屋根用塗料の「ファインDFベスト」を3月25日に発売した。いずれも3つの「D」の特性を持つ次世代フッ素樹脂塗料だ。今後、現行の4Fシリーズのフッ素樹脂塗料を順次「DFシリーズ」に置き換え、夏ごろまでに製品体系を整える。それに伴い、現行の4Fシリーズは在庫がなくなり次第廃止する。

一方、屋根用塗料の定番製品「シリコンルーフⅡ」に新たにつや消しタイプをラインアップ、同日付で上市した。1液反応硬化形シリコン変性樹脂屋根用塗料の同品は、鋼板やトタンから化粧スレートまで幅広い屋根材に適応し、1液形による作業性と耐久・耐候性のバランスが取れた屋根用塗料として支持されている製品。

建築用塗料に対する市場の要望を受け、落ち着いた雰囲気や高級感の演出、光害防止や景観対策などの観点から新たにつや消しタイプを導入、商品力の強化を図った。容量14kg、24色をラインアップ。