日本特殊塗料は7月11日、東京都北区の北とぴあで新製品説明会を開催した。仙台開催に続き2回目、3回目は東京塗料会館で開き順次全国で開催していく。出席者は約100名。

あいさつした取締役塗料事業本部長の水野賢治氏は「昨年の説明会は見送り、今年は一気に6製品、プラスアルファ3製品の紹介となります。いずれの製品も環境対応を軸に開発したもので、拡販に注力していく」と述べた。

新製品は同社の得意分野である防水関連から、床用2製品、プライマー、プール塗料、車輌用塗料までと多彩。目玉製品は特化則フリーの2液型ウレタン防水材「プルーフロンエコDX」だ。

同品はJIS A6021認証品で、作業性から夏型と冬型の2タイプを設定。ポットライフは一般ウレタン系並みに設計するとともに業界トップの環境性能を付与した。タイプCは特化物フリーの仕様となる。

同社の特化則非該当ウレタン防水材は同品を加え、「プルーフロンエコONE」「プルーフロンC200エコ」「プルーフロンエコ速乾」「NTスプレー」の5種のラインアップ。

技術担当者は今年1月にオルト‐トルイジンが規制対象に加わり、ウレタン防水材の経皮吸収対策が強化されたことに注意喚起し、更に4月には3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(略称MOCA)に関する特殊健康診断項目が見直されたと指摘。「MOCAは膀胱がんの検診が義務付けされました。特化則に該当するが否かは安全データシート(SDS)で確認する必要がある」と解説した。