集合住宅でのアスベスト問題がクローズアップされる中で、三彩化工のアスベスト含有塗膜専用剥離材「ネオリバー泥パックIW」が注目されている。同社には問い合わせが相次ぎ、「一般の関心が高まっている」と担当者は対応に追われる。

同品はジクロロメタンを使わない環境対応タイプ。最大の特徴は、塗膜を湿潤して除去するため、従来の電動工具や手工具に比べ、周辺環境や作業環境の改善が図れる。また臭気を大幅に低減した。

工法はリシンガンによって塗布し、ガンの使えない箇所は刷毛またはローラーで塗布。24~48時間ほど放置し、スクレーパー・ケレン棒などで旧塗膜を除去する。同品はあらゆる面へ2mm(g/㎡)までの厚塗りができ、多層塗膜でも1度のケレン作業で、下地までの剥離ができる。使用については必ずテスト施工する必要がある。旧塗膜剥離の可否、難易度、残存塗膜の状態、塗布量、放置時間、施工効率のチェックを行う。旧塗膜の厚みによって塗布量は変化する。

旧塗膜に含まれるアスベスト処理は徹底されておらず、掻き落としによるアスベスト飛散のリスクがある。「現場の状況によって対策を立てリスクを減らす対応」(担当者)を求めている。