日進産業の断熱塗料「ガイナ」が好調な出荷を続けている。大型物件での採用や大手リフォーム会社での標準仕様化など塗装分野での販売が伸びているのに加えて、高速道路の防霧ネットでの採用など多様な広がりが出てきた。

ガイナの大型物件の採用では、那覇空港の貨物ターミナルの屋根・外壁塗装で採用が決まった。同品の断熱機能による省エネ、室内の快適化、躯体の保護などを目的としたもので、施工面積は約1万5,000㎡。既に第1期工事に入っている。大型施設の採用事例として訴求力を高めていきたい意向だ。

また、塗装需要では東証1部上場のリフォーム関連大手企業での採用が決まった。同リフォーム会社の屋根・外壁塗装工事でガイナが定番仕様として決定、住宅塗装リフォームにおけるコンスタントな出荷増に期待を寄せる。

一方、変わったところでは九州の高速道路の防霧ネットのコーティングでガイナが採用された。山間部の高速道路では霧の浸入を防ぐため道路サイドに高いネットが設けられているが、このネットにガイナを塗布することで早期に霧が水滴化され防霧効果が極めて高いという。今回の事例を基点に他の高速道路会社への横展開も狙う。

また変わったところでは靴の中敷への練りこみで使われているケースもある。地面から伝わる熱をやわらげる効果があるためで、靴の付加価値機能として注目されている。

断熱だけでなく、結露対策、消臭、遠赤外線効果などガイナの特殊機能によって需要が一段と広がっている。