東日本塗料は「フローン水系油面用プライマー」を開発、10月1日から販売をスタートしている。油が付着、浸透しているコンクリートやモルタル床の下塗り材として展開する。従来、油面に対応するプライマーは溶剤タイプが多かったが、業界でも珍しい水系タイプとなっている。

油面用下塗り材としては溶剤タイプ(フローン油面用プライマー)を上市し、切削油や工業油を使用する機械工場・修理工事、植物油や動物油を使用する食品工場などで採用されている。

しかし、屋内で使用するときには臭気の問題があり、施主によっては塗装をあきらめ耐久性の劣るシートで対応する場合もあった。特に食品工場では水系タイプの要望が根強くあったため、新製品の開発に至った。

使用方法は施工面の油泥を除去及び洗浄後、同品の主剤と硬化剤を混合し、次に油分を抑えると同時に素地との密着性を高めるセメント系骨材(通称パウダー)を投入し、硬化促進剤を添加して使用する。また材料投入ごとに十分に攪拌を行う。

臭気に関して屋内で実施したテスト施工の際、「ほとんど臭わない。塗料に顔を近づけてようやく感じる程度」と大幅な臭気削減を達成しており、同社は油を使用する工場床のメンテナンス需要向けに拡販を図る。