カラーシミュレーションなど塗装店向けのソフト開発で定評のあるインターローカス(横浜市、社長・篠田淳一氏)は、一方の主力製品である面積算出システムの新バージョン「計測エクスプレスVer.7」をリリースした。屋根・壁の面積だけでなく窓まわりなどコーキングの計測も簡便かつ正確に行えるなど見積もり作業の効率化と精度の向上に役立つ。

Ver.7は、開口部など除去する箇所の面積の計測と同時にその周長の計測も行えるのが特長。窓まわりのコーキング施工の長さを改めて計測する必要がなく、数量算出作業の手間が省ける。

手順としては、例えば住宅の東面の面積を計測する場合、東面全体をカーソルで指定し、全体面積が算出された後に開口部などの面積除去エリアを同じくカーソルで指定して計測、全体面積から除去されていく流れ。

従来は除去する開口部の面積のみの算出で、その周りのコーキング長さは改めて計測する必要があったが、新バージョンでは除去部分のカーソル作業で周長も同時計測できるようになった。このため周長を改めて計り直すという作業が不要になった。

また窓周りコーキングのみを計測したい場合、複数の窓まわりの長さを連続して計測でき、最後に合計の長さとそれぞれの窓まわりの長さも明示される。単体の窓ごとに周長を計測する従来に比べて数量計測作業がスマートになった。

同社の計測エクスプレスは、JPEGなどの画像データと図面などの紙の資料を読み込んだPDFデータの両方で計測できるのが特徴。

画像もしくは図面データの窓やドアなど、既に測定値が分かっている箇所の垂直・水平の長さ2カ所を基準値として入力すると、その基準値をもとに壁の面積が自動的に算出される仕組み。時間や人件費など実測作業に比べて大幅なコスト低減が図れる上、計測精度も上がるとして塗装業者などでの導入が進んでいる。

「見積書の信頼性向上は競争を勝ち抜くための必須条件でもあります」とし、計測システムの普及に努める。