木材保護塗料「キシラデコール」を展開する大阪ガスケミカルは、水性タイプの塗料用剥離剤「剥楽」を開発し、12月4日から販売を開始した。

同品は、木材保護塗料向けに開発した剥離剤で、環境、施工環境に配慮し水性タイプかつ塩素系溶剤であるジクロロメタンを無配合にしたのが特長。適度な粘性を持たせることで木材内部への浸透を抑え、木肌の荒れや目痩せが起きにくく、白木の状態に戻すことができる。

メカニズムとしては、木材表層に形成している塗膜に対し、同品が浸透し、塗膜を軟化させ、付着力を弱めるというもの。剥離剤の浸透を抑えるための水散布も工法上のノウハウとして提案する。軟化に要する放置時間は、油性浸透型の場合で1~30分、水性造膜型で30~120分。

「キシラデコール」ブランドで適応するのは、「キシラデコール」「同フォレステージ」「同アクオステージ」「同コンゾラン」の各種製品。油性、水性、浸透性、造膜タイプにも適応し、再塗装時に明るい色相で仕上げられるのがメリット。なお、UV硬化型塗料には適さないという。

同社は、剥離剤をラインアップすることで多様化するカラーニーズに応える狙いがある。容量4kg(中和剤クエン酸付)。