関西ペイントは湿潤面に直接塗装でき、高い防錆機能を発揮する防食塗料「ウルティモ」の本格販売を3月15日から開始した。

各種プラント設備や海洋構造物、貯水タンクや空調室外機周辺の構造物といった常に湿潤環境にさらされている設備は多くある。しかし、濡れたままでは塗装ができず、放置すれば設備の劣化が進み大事故につながるという課題があった。

これに対し、関西ペイントは塗料に超疎水性能を付与することで、被塗面にある水分を押し出しながら硬化し、錆の発生を抑制する技術を確立、湿潤面用塗料「ウルティモ」の開発に至った。

同品は被塗面が濡れた状態であっても、従来の刷毛塗り塗装やローラー塗装と同等の作業性を実現しており、塗装後には優れた防錆機能を発揮。その性能は約1年にわたるモニター期間で実証済みとなっている。

容量は18kgセットと4kgセットで色はグレーとライトグレー。適用素材は鉄で、標準仕様は1層目250μm、2層目250μm。積算価格は4,100円/kg(税別)。

同社では「設備=大切な資産を守るとともに保全費用や工数の低減に向けた製品開発・技術サービス提供を強化していく」方針だ。

また、Yotubeの関西ペイント公式チャンネルにて同品について詳しく解説し訴求力を高めている。