トタン、鋼板、新生瓦、スレートなど屋根用塗料では元々市場シェアの高い関西ペイント。遮熱塗料に関しては後発ながら屋根用塗料の市場占有率を背景に年率2ケタの伸びを続けている。

同社の高日射反射率塗料「アレスクール」シリーズの特長の1つが豊富なラインアップ。屋根用塗料で主流の弱溶剤系では、2液タイプではフッ素系、アクリルシリコン系、ウレタン系の各種グレードを用意。1液タイプではアクリルシリコン系をメインに据える。また、環境配慮の水系タイプではスレートや新生瓦に対応したフッ素系及びアクリルシリコン系をラインアップしている。

同社は、屋根用に「アレスクール」、外壁用に「アレスクールプラスウォール」を塗装することで、より快適な室内空間の実現を提案する。

アレスクールシリーズは、暑さの元である太陽光の赤外線を反射させる特殊顔料を上塗りにも下塗りにも配合。上塗りを透過した一部の赤外線も下塗りで反射する「Wブロック」技術の採用で最大でマイナス20℃の遮熱効果を実現、それによる空調費やCO2の大幅な削減も期待できる。

「需要期のキャンペーンや自動車用塗料・工業用塗料部隊との協働など営業手法としてはオーソドックス」(担当者)ながら、商品力と幅広い品揃えを背景に着実な成長を続けている。