日本特殊塗料の遮熱塗料シリーズは屋根・外壁(バルコニー)・ガラス面・路面(舗装面)をトータルにカバーする製品ラインに特色がある。

同社が注力するのが屋根防水分野と防水材分野。この両分野で塗料出荷の7%を占める基幹分野であり、「強い分野をより強化する」とのスタンスで攻める。

ここ数年、ウレタン塗膜防水用の遮熱トップコート「プルーフロンGRトップ遮熱」の伸びが顕著だ。「屋根防水のスペックとして遮熱がスタンダードとなってきた。工場ばかりでなく集合住宅の仕様としても伸びる余地はある」と潜在需要を掘り起こしていく。同品は国交省環境技術(ETV)に実証登録されている。

また、塗り床材分野は未開拓との認識。路面・舗装材とともに市場対応を強めていく。食品工場、福祉施設、一般工場など、遮熱機能付与による省エネ・環境性に加え、アメニティ(快適性)への訴求を強める。